バレエをやるのは何のため?

バレエを続けていくために最も必要なもの

私は7歳からバレエを始め、途中ブランクがあったものの、20年以上という長い間踊り続けてきました。

そんなに長い間バレエを続けることができたのは 何と言っても
「バレエが好きだったから」

毎日同じ基礎の繰り返しの、厳しいレッスン。

お金はかかるし、精神的負担も大きい世界。

そんな中でバレエを続けていくためには、たとえ、国民栄誉賞の受賞が決まり、お台場に等身大フィギュアまで作られ展示されている羽生結弦選手のように大成功して有名にはなれなくても、
「それでもバレエが好き」
という気持ちが必要不可欠です。



バレエをやっていない私に価値はない?

しかし周囲の反応は、違っていました。

生徒としてバレエを習っていた頃も、バレエ講師として仕事をするようになってからも、バレエコラムニスト・バレエブロガーとして活動するようになってからも、私に向けられる言葉は同じでした。

「バレリーナなんですね!すごいですね!」
「優雅なお嬢様でしょ!?」
「体とかめちゃめちゃ柔らかいんでしょ?」

独身だからと、
「どこかの御曹司しか相手にしないんでしょ?バレリーナってプライド高そうだもんね!」
そう言われたこともありました。

様々な条件が合わず、踊るだけで生活していける「バレリーナ」にはなれなかった私にとって、これらの言葉は心に突き刺さる「刃物」でした。

プライドを捨てて

「 私はバレリーナではないんです。バレエの教師です」

といくら話しても、彼らから返ってくる言葉はこれまた同じ。
「バレリーナは綺麗な印象が強いですものね!大変ですもんね、バレリーナ!」
またそれだけではなく

「バレエをやっていなければ、私には価値はないのだ」
「踊っていなければ価値はないのだ」

という、あからさまな態度を取られたこともありました。

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今にして思えば、それらは
「バレエを知らない人達の勝手なたわごと」
または
「自分の教室の発表会にお金を落としてくれる出演生徒を集めたいというたくらみ」
だと、笑い飛ばせます。

しかし以前の私は、それらによって
「バレエをやっていなければ、私に価値はないのだ」
と、本気で信じるようになっていました。

そしていつしか私は
「バレエが大好きだ」
という気持ちを忘れ、
「自分の価値を失わないため」
という目的で、バレエに打ち込む日々を送るようになっていました。

所属団体の代表にパワハラやセクハラに近い扱いを受けていた時も、
「ここを辞めてしまったら、自分の価値を見出し、認めてもらえる場所はないのだ」
と思い込んでいたので、理不尽な思いをしながらも耐え続けていました。

重なる不運の中から…

そんな私には、 バレエを仕事にする夢が叶ってからも、常に不運がつきまといました。

それまでも自分が「運がいい!」と思ったことは特にありませんでしたが、一時期は
「なんで自分はこんなに運が悪いんだろう」
と、本当に落ち込んでいました。

そんな中で私は気付きました。
「バレエが好き」
という気持ちをすっかり忘れ、周囲からの
「バレリーナ、すごいですね!」
「バレエの先生、かっこいい!」
という声に応えるためだけに、必死に「バレエを仕事にしている」ということが周囲のバレエ素人さんにもはっきり分かるような「肩書き」にしがみついていたことに。

その後私は、当時指導していたダンス教室の契約が終了したことを機に固定クラスを持つことを一旦休止し、フリーライター・コラムニストとしての活動に力を入れるようになりました。

大好きなバレエに関するこのコラムサイトも、自ら立ち上げました。

それまでの色々な人からのバレエに対する言葉で感じた疑問や、多くの人がバレエについて誤解していることなどを、私なりに 正しく周知させていくお手伝いができればと考えてのことでした。

現在も私はライター・コラムニストとして活動しながら、出張バレエ講師の依頼を受け続けています。

また、自分自身のためのレッスンを「楽しんで」受けることができるようにもなっています。

「なぜあなたはバレエを続けているの?」

その質問に対して

「バレエが好きだから」

これより大きな答えは、どこにもないのではないでしょうか?

 

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