間違えないで!バレエはテクニックや柔軟性を見せつける「曲芸」ではない!

歪められる「バレエのイメージ」

SNSの普及により、FacebookやInstagramなどでバレエの画像を目にする機会は以前より多くなってきました。

世界のバレエの最高峰であるパリ・オペラ座やキーロフなどの美しいバレリーナの写真を手軽に見られることは、バレエファンにとっては嬉しい限りです。

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しかしそれだけでなく「バレエの画像」と称して、新体操と区別がつかないような驚異的な柔軟性を見せつける「曲芸」のような画像が多く出回るようになっていることも事実です。

一般の方の認識として
「バレエをやっている人は、身体がものすごく柔らかい」
というものがあると思います。

筆者も(バレエが原因ではありませんが)怪我をした時に
「バレエは、上半身を後ろに反らしたまま足を上げるなど、無理な姿勢を取るスポーツだから、怪我も多いですよね~」
と一般の方から言われたことがあります。

でもそれ、大きな勘違いです!

バレエとは
「人並み外れて身体の柔らかい人達が、常人では決してできないポーズを取って見せる曲芸」
ではありません。

そもそも、バレエで求められているのは何?

もちろん、バレエにおいて柔軟性はとても大切です。

しかしそれは、雑技団や最近の新体操のように
「とにかく身体が柔らかければ柔らかいほど良い」
ということではありません。

どんなに身体が柔らかくても、バレエにおける正しいポジションを取ることができなければ、それはバレエとは呼ぶことができないものになってしまいます。

バレエの基本は、脚全体を外側に回す「ターン・アウト」です。
これを行うためには、股関節が固いよりは柔らかい方が有利ですよね。
バレエの正しいポジションを取るためには、それを実現するための柔軟性は確かに必要です。

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しかしそもそもバレエとは何なのかというと、踊りで物語を表現する「舞台芸術」です。
従って、第1に求められるのは「芸術性」なのです。

一方テクニックに関しては、物語を表現するために、芝居なら台詞、作家なら文章を使うのと同じです。
その「表現する手段」が、バレエの場合は「アラベスク」「ピルエット」などのパ(ステップ)ということ。
「表現する手段」がなければ、何も観客に伝えることはできません。

伝えるための道具であるテクニックを美しく決めるには、柔軟性や筋力も必要不可欠となります。
ですからダンサー達は日々レッスンに励み、ストレッチや筋力トレーニングも欠かさないのです。
役者やアナウンサーが、基礎の発声練習を欠かさないのと同じです。

驚異的な柔軟性を持つバレリーナもいるけれど・・・

「でも、身体のものすごく柔らかい有名バレリーナが沢山いるじゃない!」
と反論する方もいらっしゃることでしょう。

驚異的な柔軟性を持つバレリーナと言えば、2016年に引退されたシルヴィ・ギエム、日本なら上野水香などが思いつきます。

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しかし彼女達は、身体の柔軟性が高いことだけで世界のプリマになれたわけではなく、身体の柔らかさも含めた「それぞれの個性」を最大限に生かして踊りを極めた結果、その地位まで上り詰めたのです。

もし身体が柔らかいだけの無個性なバレリーナがいたら、彼女の踊りをお金を払ってまで見たい!彼女でなくては意味がない!というファンができることはないでしょう。
別にその人でなくても、他の身体の柔らかいバレリーナを見に行けば良いや、ということになるのですから。

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